こんにちは!かぶカウです
♪ビーックビックビックビックカメラ♪でお馴染みビックカメラ(3048)の株価を
分析していきたいと思います。
「ビッグカメラ」ではなく「ビックカメラ」です
ビックカメラだけでなく家電量販店各社ではコロナ禍から始まり、
原材料高、半導体不足といった要因により、厳しい経営状況が続いていました。
ビックカメラ株は以前から株主優待制度が魅力的で個人投資家の方に人気の銘柄ですので、
お持ちの方も多いのではないでしょうか?
実際、ビックカメラ株は筆者も100株ホールドしています
筆者は2019年12月から100株保有しています。
ちなみに買った時は1,268円/1株だったので絶賛含み損中です。
いやいや、めちゃめちゃ損してるじゃんか!
損しているとはいえ、私はよくビックカメラで買い物をするので
優待が存続する限り保有しようと思っています。
それでは今後の株価はどのようになっていくのか、銘柄分析で予想していきたいと思います。
この記事では、このようなかたの疑問を解決します!
- 最近の業績ってどうなの??
- ビックカメラ株を保有していて業績が気になるかた
- これからビックカメラの株を購入しようと思っていたかた
- 今後の株価どうなるのだろう?
- 銘柄分析の手法が知りたい!
なお、本記事では2023年5月21日時点でのデータを元に分析していきます。
※投資は自己責任です。本ブログでは特定の銘柄の購入を勧める、または株価を予言するものではありません。最終的な投資の判断はご自身で行ってください。
結論
まずはいつものように株価予想を結論から話します。
ビックカメラの株価は
短期的に1,106円→1,058円まで下がる
と予想します
その理由を解説していきます。
ビックカメラってどんな会社?
首都圏を中心に家電量販店を展開している会社です。
子会社に「コジマ」や「日本BS放送」を持っています。
ところでみなさんビックカメラの社名の由来はご存知ですか?
どんな由来があるの?教えてください!
公式HPによれば、社名の「ビック」はバリ島のスラングで単純に「大きい」という意味だけでなく、中身や質も伴う「大きい」という意味があるそうです。
「ただの大きな石ではなく、小さくても光輝くダイヤモンドのような企業になりたい」
そんな希望をこめて、「ビックカメラ」と命名したそうです
勉強になりましたね。
最近の値動き
最近の値動きは上図のチャートのとおりです。
4月11日に決算を出していて、決算後は一時的に株価を上昇させたものの、
最近は日足で見ると徐々に株価を下落させていることがわかります
決算はどんな内容だったの?
下のリンクは2023年8月期(2022年9月1日〜2023年2月28日)の決算です。まとめると下記の内容です。
https://www.biccamera.co.jp/ir/news/pdf2023/20230411.pdf#zoom=90
✅時期の配当は15円で維持の予定
✅売上高は前期比3.9%増収
✅純利益は前期比マイナス11.9%
増収しているものの、純利益はマイナスの決算だったんだ、、、
どうして株価が上がったのかな?
1つは4月6日にあった業績の上方修正の影響です。
あとは予想ですが、ビックカメラの業績はコロナ禍によって大きな打撃を受けていましたので、
株主の業績に対する期待感が低かったことが予想できます。
それに対して予想より減益幅が少なかったこと、
株主優待廃止などの発表がなかったなどの理由で、株価が上がった可能性があります。
指標分析
次にファンダメンタルズの視点からビックカメラを分析していきたいと思います。
時価総額
2,081億円
ビックカメラは2,000億円以上の規模の大きな会社です
PER・PBR
PER 24.3倍
PBR 1.4倍
PERもPBRも割高な値が出ています。
同業他社のヤマダ電機、ケーズHD、エディオンのPERは軒並み10倍前後ですので
比較してもビックカメラの株価は高い水準ですね。
近年のPER水準でみてもやや割高な印象です。
割安かどうかの判断基準であるミックス係数で見ても、
ビックカメラは34.2なので割高と言えます。
ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)
ROE 4.3%
ROEは企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合
つまり、投資家が出資した資本に対し、会社がどのくらいの利益を上げているかを表す財務指標です。
ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言えます。
上場企業の平均が9%で
10%以上あれば優良企業と言われているので
ビックカメラのROEは平均以下の数値といえます。
ROA 1.2%
ROAは会社が持っている総資産を利用して、
どの程度の利益を上げているかを示す指標です。
つまり資産を有効活用できているか知ることができる指標です。
日本企業の平均が約4%なので、この数値も平均以下です。
自己資本比率
29%
一般的に30%以上あれば問題ないと言われているので概ね合格ラインと言えます。
信用倍率
6.44倍
信用買い残と信用売り残との比率を示している指標です。
1倍を超えれば将来の売り圧力である信用買い残が多い状態です。
つまりこの値が大きいほど、今後の株価が上がりにくくなります。
ビックカメラの最近の信用倍率は
4/28 9.68倍
4/21 6.62倍
将来の売り圧力ほうが高い状況です。
つまり上値がやや重いと言えます。
ベンチプレスで例えると70kgくらい重いということです
信用倍率的には短期的には株価はやや上がりにくいと言えます。
配当金
配当金の推移は下図のとおりです。
2020年に大きく減配してから、2021年は15円/株に増配し、2022年も15円を維持しています。
配当性向は概ね30%〜40%を推移しているので問題なく配当を出しています。
ビックカメラは高配当株ではなく、長期保有特典を含めた株主優待が魅力の1つですので、
配当金を目当てで買う投資家は多くはないと思います。配当利回りは1.3%です
株主優待
ビックカメラの株が個人投資家に人気の理由の1つが株主優待制度です。
まずはその内容をご覧ください
長期保有特典があることで「100株だけ保有しているよ」という個人投資家のかたは
多いのではないでしょうか。
最近では業績不振から株主優待を廃止する企業が多い中、
ビックカメラは頑張って維持しているので大変ありがたいです。
優待が続く限りは私もビックカメラを応援したいと思います。
権利確定は2月末と8月末です。
優待利回りは100株を2年以上継続保有した場合、なんと4.5%になります。
ニュース
下記のリンクはビックカメラHPに掲載されていたニュースです。
https://www.biccamera.co.jp/ir/news/pdf2023/20230324.pdf
ビックカメラが最近従業員のモチベーション向上に力を入れており
健康経営優良法人 2023(ホワイト 500)」に認定されたという記事です。
「企業はひと」という言葉を聞いたことがありますが、
無論、企業を作っているのはそこで働く人であり、
従業員を大切にすることは企業の成長や健全化にダイレクトに関わってくる部分であると思います。
実は最近、筆者はビックカメラで電子レンジの買い替えをしました。
結論、買い替えて満足しています。
電子レンジの機能だけでなく、購入の段階でビックカメラの店員さんの親切、丁寧な対応に
非常に好印象を持ちました。
また、事前に来店予約をすることでスムーズに店員さんから案内を受けることができます。
今回、私はこのシステムを初めて使ってみましたが、非常にスムーズで便利な機能でした。
店舗に実際に足を運んで、そこで働いている従業員さんやお店の様子をチェックしていくことも、
良い企業分析につながるのではないかと思いました。
業績
では、次に業績を見ていきます
直近の決算内容は先ほど分析したとおりですが、
業績を見てみると、売上が減少傾向で、純利益も減少傾向が続いています。
収益性についても、近年は厳しい状態が続いているのがわかります。
財務の健全性については下記の図をご覧ください。
現金等は増加しているものの、負債も大きくなっており、
フリーキャッシュも余裕がある値ではありません。
引き続き厳しい経営環境が続きそうです。
チャート分析
続いてチャートを見ていきたいと思います。
上図はここ1ヶ月間のチャートです。
青い線でトレンドラインを引いてみると
下落トレンドが継続しています
また、下記のチャートは1年間のチャートですが、1年間のチャートで見ると、1,060円付近で何度も反発しています。
しばらく様子を見て、1060円付近で反発し、上昇トレンド入りするかどうか、注視したいポイントです。
まとめ
ビックカメラの株価は
短期的に1,106円→1,058円まで下がる
と予想します
その理由をまとめると
- チャートが下落トレンドだから
- 1年間のチャートでは、1060円付近が反発の目安だから
ファンダメンタル的にビックカメラは厳しい経営状態でもあるので、
今後の業績回復に期待しながら少しずつ株主優待を楽しんでいきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
読んだ感想や分析してほしい銘柄などありましたらコメントいただけますと嬉しいです。
以上です!
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