利回り好調でも業績は?安定配当のリコーリースを分析する

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みなさんこんにちは、かぶカウです

今日は「リコーリース」(8566)の株価を分析したいと思います

この記事はこんなかたにおすすめします

  • リコーリースの株を買おうか迷っているかた
  • リコーリースがどんな会社なのか知りたい
  • リコーリースの業績を知りたいかた
  • 銘柄分析の手法を知りたいかた

なお、本記事では2023年5月4日時点でのデータを元に分析していきます。

※投資は自己責任です。本ブログでは特定の銘柄の購入を勧める、

または株価を予言するものではありません。最終的な投資の判断はご自身で行ってください

目次

結論

リコーリースの株価は

短期的に3,920円→4,100円まで上がる

と予想します

その理由を解説していきます

リコーリースってどんな会社?

リコーリースは医療用機器や事務用機器のリース事業を行っている会社です

リース事業は企業が使うコピー機などの事務用品を購入すると大きな資金が必要で、

メンテナンス費用もかかってしまうといった場合に、

月額費用を払うことで、機器を借りることができるサービスです

企業としては購入やメンテナンスにかかるコストを削減できるのでメリットがあります

また、コピー機やパソコンは1年ほど経つと

次々と新しいモデルが登場する分野なので、

購入ではなく、借りることで常に最新の機器を使うことができるというメリットもあります

また、リコーリースの特徴として「ベンダーリース」というものがあります

ベンダーリースについてはリコーリースのHPの下記リンクをご覧ください

ベンダーリースとはリース物件の販売会社(ベンダーと呼びます)が、お客様に対する物件販売の商談と合わせ、リース会社に代わってリース契約まで完結する仕組みのことです。

出典:リコーリースHPより引用 https://www.r-lease.co.jp/ir/individual/faq/

これが他社との差別化を可能にし、主力的な事業の一つになっています

そのほかにも、集金代行サービスや、マンションの管理組合向けの修繕積立金用ローン事業など、

金融的な事業も行っています

下図がリコーリースの売上高割合の円グラフです

出典:Trading View より引用

リースとファイナンス事業が売上高のほとんどを占めています

ちなみにレンタルとリースと割賦の違いを豆知識程度にまとめます

用語解説

レンタル:数日から数週間程度の間で商品を借りること

リース:数ヶ月〜1年程度の中長期で商品を借りること

割賦:耐用年数が比較的長い財を分割払いで購入すること支払い後は購入者のものになる

最近の値動き

最近の値動きは下図のチャートのとおりです

出典:Trading Viewより引用

2月10日に第3四半期の決算を出していて、そこから株価は右肩上がりに上昇してきました

その後、一度株価は下がり、最近ではまた上昇傾向にあります

指標分析

次にファンダメンタルの視点からリコーリースを分析していきたいと思います

時価総額

1,225億円

時価総額1,000億円を超える大きな会社であるといえます。

PERPBR

PER 9.0倍

PBR 0.58倍

PERもPBRも割安な水準です

最近では割安株への投資が人気ですが、

割安という言葉は同時に人気があまりない(株価の値動きが活発ではないという側面がある)

可能性がある銘柄もあるため注意が必要です

下図、過去のPER水準で見てもリコーリースは割安な状態が続いていることもわかります

出典:Trading Viewより引用

ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)

ROE 6.4%

ROEは企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合

つまり、投資家が出資した資本に対し、会社がどのくらいの利益を上げているかを表す財務指標です

ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言えます

上場企業の平均が9%で

10%以上あれば優良企業と言われているので

リコーリースのROEは平均より低めといえます

ROA(総資産利益率)

ROA 1,1%

ROAは会社が持っている総資産を利用して、

どの程度の利益を上げているかを示す指標です

つまり資産を有効活用できているか知ることができる指標です

日本企業の平均が約4%なので、この数値も平均に比べるとやや低めです

自己資本比率

17.4%

一般的に30%以上あれば問題ないと言われているので

少し心許ない数値と言えます

自己資本が多いということは、借入金の返済負担が小さく、

経営が安定しているということを表すので、将来的には安定して欲しいところです

信用倍率

1.18倍

信用買い残と信用売り残との比率を示している指標です

1倍を超えれば将来の売り圧力である信用買い残が多い状態です

つまりこの値が大きいほど、今後の株価が上がりにくくなります

リコーリースの最近の信用倍率は

4/21  1.48倍

4/14  1.07倍

やや、将来の売り圧力のほうが高い状況ですが

信用倍率的に見れば株価はそこまで上がりにくくはない状態と言えるでしょう

配当金

配当金の推移は下図のとおりです

出典:リコーリースHPより引用 https://www.r-lease.co.jp/ir/stock/dividend/

配当金はコロナ禍でも減配せずに増配を続けてきたところは非常に心強いですね

配当性向も下図のとおり、30.8%で、高すぎる値ではありません

ただ、リコーリースの中期経営計画として配当性向30%を目指すとしています

利益が大きく下がらなければ減配のリスクは少ないと考えますが、

すでに配当性向が今期に30%を達成しているので、急激な増配などは期待できなさそうです

配当利回りは3.44%です

株主優待

出典:リコーリースHPより引用 https://www.r-lease.co.jp/ir/stock/treatment/
出典:リコーリースHPより引用 https://www.r-lease.co.jp/ir/stock/treatment/

優待はQUOカードと、カタログギフトのどちらかが保有期間に応じてもらえます

しかしQUOカードの優待は改変されやすい優待だと言われているので注意したいところです

一方で長期保有で内容がグレードアップするというところを見ると、

企業としても長期で株式を保有してほしいというメッセージが読み取れ、

優待品の継続性に一定の期待ができると言えるでしょう

配当金と優待を合わせると利回りが4%を上回るのは魅力的です

ニュース

参考:リコーリース債権保証事業の開始について

https://pdf.irpocket.com/C8566/xivA/TlQF/Zo0o.pdf

リコーリースは4月から保証業務を新たに開始したというニュースがありました債権保証とは何かについては以前全国保証の銘柄分析の中で説明していますので、ぜひご覧ください

業績

出典:Trading Viewより引用

業績を見てみると、売上高、純利益含め、微増した年もあれば、微減している年もあります

出典:Trading Viewより引用

売り上げから純利益への転換の図を見てみても売上から純利益への転換はわずか4%ですので、

利益率はあまり良くないです

出典:Trading Viewより引用

負債の比率も高い傾向にあります

企業が自由に使えるフリーキャッシュも少ないですね

リースする商品の仕入れにコストがかかること、

また、コストの回収は、リース回数を重ね、徐々に回収するものです

そのため、現在は仕入コストの方がリース売上よりも

大きくなってしまっているのではないかと思います

とはいえ、今や多くの会社で事務機器のリース化が進んでいると私は考えています

それは会社としてはリースによって費用を削減できるなどのメリットが多くあるからです

今後ともそういう会社は増えていくと推測しており、一定の需要はありそうです

チャート分析

出典:Trading Viewより引用

続いてチャートを見ていきたいと思います

上図はおよそ3ヶ月間のチャートです

青い線でトレンドラインを引いてみると、

2月の決算後は株価は上昇してきましたが、3月に入ってから下落に転じ、

最近ではまた上昇傾向に入っています

今後、このトレンドラインを上に割るのか下に割るのかが注目です

まとめ

リコーリースの株価は

短期的には3,920円→4,100円まで上がる

と予想します

その理由をまとめると

・チャートが上昇トレンドに転じたように見えるため

・割安で、信用倍率も低いため、短期的な上昇ならあり得ると予想するため

一方で、売上高等の指標からみると、成長が期待できる銘柄なのか不透明であること、

負債の比率が大きいことを考えると長期で持つのは

個人的には厳しいのではないかと感じました

今後の株価の値動きを注視しつつ、

このまま上昇トレンドが続くようであれば、

短期では買ってみたい銘柄だと思いました

ちなみに、リコーリースは5月9日に決算発表があります

決算が終わるまでは購入は様子見かなといった感じです

最後までお読みいただきありがとうございました

読んだ感想や分析してほしい銘柄などありましたらコメントいただけますと嬉しいです

以上です!

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