INPEXの株価はなぜ下落?|低調の原因と今後の株価を予想します

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かぶカウ

こんにちは。かぶカウです。

INPEX(1605)の株価がここ数日間、大きく下げています。最近上昇トレンドが続いていましたので、何が起きているのか疑問に思っているかたもいるのではないでしょうか。今回は今後のINPEXの株価の動向について分析していきます。

本記事はこのようなかたの疑問を解決します。

・INPEXの業績をわかりやすく知りたい。

・INPEXの今後の株価はどうなるの?

・株価の分析方法が知りたい。

なお、本記事では2023年12月9日時点でのデータを元に分析していきます。

※投資は自己責任です。本ブログでは特定の銘柄の購入を勧める、または株価を予言するものではありません。最終的な投資の判断はご自身で行ってください。

目次

結論

株価は2024年2月22日までに1,907.5円→1,748円まで下がると予想します。

その理由を解説していきます。

最新決算内容

まずは最新の決算短信をご覧ください(下記リンクをクリックすると開きます)

ざっくりと内容をまとめると以下のとおりです。

・売上高対前期比−5.7%

・純利益対前期比+5.1%

・配当1株あたり5円増配(前年比)

売上高はマイナスになってしまいましたが、純利益は増加、配当も前年比で増配しているので、比較的安定した決算内容だったのではないかと分析しています。

売上高の減少要因について、決算説明資料では石油販売量の減少、販売単価の下落を挙げていました。

業績の増減要因
出典:INPEX決算説明資料より https://www.inpex.co.jp/ir/ 

原油価格

INPEXやENEOSホールディングスのような石油関連会社の業績は原油価格に影響を受けます。原油を販売している企業なので原油の仕入れ値は業績に大きな影響をもたらすからです。原油の価格は需要と供給のバランスによって決定しますが、外部的な要因として産油国での供給状況によっても左右されます。

下図が2008年からの原油価格の値動きです。

原油価格推移
出典:INPEX決算説明資料より https://www.inpex.co.jp/ir/ 

原油価格は2020年から順調に上昇してきたところで、2022年以降下落基調にあることがわかります。

株価チャート

最近のINPEXの株価は下図のとおりです。

INPEX株価チャート
出典:Trading Viewより(一部加工)

最近の日本企業全体の業績は非常に好調で、株価も絶好調である企業が多かったです。

INPEXも例に漏れず、少し前までは上昇のトレンドを見せていました。

指標分析

では、現在のINPEXの株価指標はどうなっているか、見ていきます。

実は以前もINPEXについては株価を分析した記事を投稿していますので、よろしければご覧ください。

前回の値と比較しながら分析していきたいと思います。

※前回データとは2023年6月5日に分析した記事より抜粋しています。

前回今回
PER6.66.9
PBR0.510.6
ROA6.96.3
ROE13.510.2
自己資本比率61.861.9
信用倍率4.517.59

全体的に見て前回とあまり変化がない結果となりました。安定的な経営を継続していることが伺えます。

指標全体では、割安感があり、時価総額も2兆円規模の大企業ですので財務基盤は盤石と言えるでしょう。

PERやPBRといった株価の割安度を示す指標は割安感を感じます。ただ、最近の株価チャートをみると高値をとったところから下落傾向にあるので、なかなか購入が難しい局面です。

経営のうまさを示すROEやROAといった指標は日本企業の平均以上の数値で、優秀な値を示していますし、30%以上あれば比較的安定していると言われている自己資本比率も60%を超えているので、経営状態には安心感があります。

最近の信用倍率は前回に比べると高い値になっています。信用倍率が高いと、その分将来の売り圧力が大きくなり、株価の上値が重くなる傾向があるので、短期的な株価の上昇は見込めないかもしれません。

配当金

配当金の推移は下図のとおりです。

配当推移

近年は増配傾向にあります。

株価と同様に順調に推移してきています。

現在の金額で配当利回りを計算すると3.88%になります。

日本株の中では高配当な部類に入りますね。

配当性向についても無理のない範囲で推移していることがわかります。(下図参照)

配当性向推移

今後の業績予想

INPEXの今回の決算説明資料の中で通期の業績を予想するページがありました。

業績予想
出典:INPEX決算説明資料より https://www.inpex.co.jp/ir/ 

原油価格は前回の通期予想と変わらずの予想でしたが、ドル円の予想(今後円高が進むのか円安が進むのか)については1ドル130円という予想から135円になると予想を変更する修正がありました。円安に進むということは1ドルあたりの円の価値が低くなるということになります。つまり円安の進行はドルベースで売り上げや原価を計上しているINPEXの業績にとってはプラス要因になりえます。

結論

株価は2024年2月22日までに1,907.5円→1,748円まで下がると予想します。

理由

・原油価格の変動リスクがあり、石油販売量の減少等の影響が一定期間は継続すると予想

・チャート的に高すぎる株価のポジションから一定期間の調整下落があると分析

短期的には下落を予想していますが、INPEX業績自体は優秀な企業で、長期的には業績も上向きになっていくと個人的には考えています。今後の株価の動向を見極めつつ、堅実な取引をしていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

読んだ感想や分析してほしい銘柄などありましたらコメントいただけますと嬉しいです。

以上です!      

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。日本海の英雄です。
    いつも記事を楽しみにしています。
    人工知能関連銘柄についてフォーカスしてほしいです!d(^_^)b

    • ご提案ありがとうございます。
      人工知能関連銘柄の分析も面白そうですね!

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