決算発表で株価が暴落したJINSホールディングスを分析する

当ページのリンクには広告が含まれています。

こんにちはかぶカウです

今日も銘柄分析していきたいと思います

今日は「JINS ホールディングス」(3046)を分析していきます

目次

結論

株価は短期的に3000円を下回る

と予想します

その理由を考察していきます

この記事はこんなかたにおすすめします

  • なんでJINSホールディングス株価が暴落したのか
  • JINSの業績ってどうなの??
  • 銘柄分析の手法が知りたい

なお、本記事では2023年4月19日時点でのデータを元に分析していきます。

※投資は自己責任です。本ブログでは特定の銘柄の購入を勧める、または株価を予言するものではありません。最終的な投資の判断はご自身で行ってください

2023年4月17日 JINSホールディングスの株価が大暴落しました

17日の終値は3135円で前日比-520円

なんと前日比-14.25%ということで、どうしてこうなったのかを分析していきます

暴落の理由

理由はこれですね

出典:JINSホールディングス決算短信より引用 https://pdf.irpocket.com/C3046/xivA/x7HA/AyTt.pdf

決算の内容が良くなかったということです

純利益は前年比-34%になってしまいました

この決算の結果を受けて、大きく株価を下げました

また、今期末の40円の予定だった配当も18円に減配したことも大きく売られた原因だったのでしょう

JINSホールディングスってどんな会社?

JINSと聞けばもはや知らない人はいないというくらい有名な企業ですね

そう、あのメガネ屋さんです

JINSはアイウェア(眼鏡)の製造、販売をしている会社です

JNSホールディングス(3627)という会社もありますが、

この会社はJINSホールディングスではないので注意されたいところです

JINSは国内向けアイウェアがメイン事業の会社です

国内と比べると小規模ですが、海外での展開もしています

また、JINSはメガネの製造から販売まで、自社で一括して行うことで中間マージンを省くこと、

製造工程を中国や韓国などで行うことでコストのカットを行っているため

安価で質の高い製品を供給しています

これをSPA方式というそうです

SPA方式についての細かい中身に興味がある人はぜひ調べてみてください

そのようなわけでコストパフォーマンスに優れた、おしゃれなメガネを提供できているのですね

ご存知でしたか?私は知りませんでした

指標分析

次にファンダメンタルの視点からJINSホールディングスの株を分析していきます

時価総額

734億円

前回ご紹介した信越化学工業と比べると小さく見えますが、十分大きな会社であると言えるのではないでしょうか

PER・PBR

PER 28倍

PBR 3.6倍

PERは割高

PBRも割高な印象を受けます

過去3年間のPERで見ると、最近は割安な状態であることがわかりますが

数値としては高いです

株主優待が魅力的だと、その分銘柄自体が割高になる傾向があるかもしれません

株主優待については後ほど触れます

「パリミキ」や「ビジョナリーHD」といった比較銘柄も、

業種的に少し割高な傾向が見られるようです

ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)

ROE 3.6%

ROEは企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合

つまり、投資家が出資した資本に対し、会社がどのくらいの利益を上げているかを表す財務指標です

ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言えます

上場企業の平均が9%で

10%以上あれば優良企業と言われているのでJINSホールディングスはやや低めの数値です

ROA(総資産利益率)1.8%

ROAは会社が持っている総資産を利用して、どの程度の利益を上げているかを示す指標です

つまり資産を有効活用できているか知ることができる指標です

日本企業の平均が約4%なので、この数値もイマイチといったところでしょうか

自己資本比率

49.0%

一般的に30%以上あれば問題ないと言われているので

自己資本比率は問題ないですね

信用倍率

11.86倍

信用買い残と信用売り残との比率を示している。

信用買い残とは将来の売り圧力、つまりこの値が大きいほど、今後の株価が上がりにくくなります

直近の11.86倍で株価が上がるのは難しそうですね

配当金

企業としては配当性向の水準を下記の通り発表しています

当社は、中長期的な株主価値の増大を最重点課題として認識し、将来の事業展開に備えた適切な内部留保の充実と、株主の皆様への継続的かつ安定的な配当を実現していくことを基本方針とし、連結配当性向30%を目処に配当を実施しております。

出典:JINSホールディングス公式HPより引用

今後も安定的な配当のためには必要なことだと思いますが、

配当性向を30%目途としていますので

急激な増配は見られないかもしれません

配当利回りは0.98%です

株主優待

JINSの株主優待制度は非常に人気の高い優待の1つです

メガネの購入時に使える割引券を年1回もらうことができます

JINSのメガネが元々リーズナブルに買えるのに、

さらに割引券も使えるなんて素晴らしい株主優待制度ですね

ちなみにJINS株保有者の半数以上が個人投資家です

こういった優待があることが人気の秘訣かもしれませんね

ニュース

最近、JINS関連でJINS店舗とカフェが併設されている店舗があることを知りました

JINSは珈琲店も手がけていたのかと少し驚きました

それににしてもなぜ「メガネ×コーヒー」なのでしょうか

熱いコーヒーを飲んでも湯気で曇らないレンズがここにありますということでしょうか?

余談ですが実は筆者はJINSの曇り止めレンズのメガネを使っています

マスクをしても曇らない、ラーメンをふうふうしても曇らない

この時節に大変助かるし、その効果は覿面(てきめん)なので

少しのオプション料金はかかりますが新しいメガネの購入を検討されているかたがいらっしゃれば

ぜひおすすめしたいと思います!

決算分析

通期の業績をみると、今年の業績予想はプラスとしていましたが、先の暴落の原因で説明してきたようにここで減配、下方修正を行なったため、今期の業績はふるいませんでした

チャート分析

最近の株価チャートは決算を受けてズドンと下がっています

ボリンジャーバンドで見ても-2σを割り込んでいます

一瞬の反発はあるかもしれませんが、落ちるナイフ状態になっている現状で買うのはなかなか勇気が必要です

まとめ

JINSホールディングスの株価は

短期的に3000円を下回る

と予想します

その理由をまとめると

ポジティブ

  • チャートで先日の決算を受けて暴落したので、一瞬のリバウンド的な株価の戻しは考えられる

懸念

  • 決算的には株価は上昇しにくい内容となっている
  • 優待が欲しくて買うのは現段階では危険性がある

筆者のアクションプラン

  • 株が暴落しているうちは購入見送り
  • いつか大きく反発するようなタイミングがあれば検討の余地あり

銘柄分析を精緻に行うことで、株式投資における購入タイミングを色眼鏡で見るのではなく、曇りのとれたクリアな視界にしてから投資判断をしたいものですね  JINSだけに

今後もJINSホールディングスの株価を注視していきたいと思います

最後までお読みいただきありがとうございました

読んだ感想や分析してほしい銘柄などありましたらコメントいただけますと嬉しいです

以上です!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次