今日は「花王」(4452)の株価を分析したいと思います
花王の株を買おうか迷っているんだけど・・・
花王ってどんな会社なの?
花王の業績を知りたい!
銘柄分析の手法を知りたい!
このような悩みを解決します
結論
花王の株価は
短期的に5,492円→5,600円まで上がる
と予想します
その理由を解説していきます
花王ってどんな会社?
花王は家庭用品の販売を行っている企業です
代表的なブランド製品の一例として下図のようなものがあります
筆者は例示した18ブランドの中でも16ブランドを知っています
しかも知っているだけでなくで実際に家庭で使っているものも多くあります
この製品も花王だったのだ(驚)という商品は結構あります
花王のブランド力はすごいですね
花王は1887年に創業した歴史ある会社です
今年で創業137年になります
セグメント別の業績を見ても、花王の主力商品は衣類、食器用洗剤に代表されるハイジーンやリビングケアセグメントが最も大きい売上を担っています
最近の値動き
図は半年間のチャートです
2023年の11月ごろから株価を下げていて、2024年4月からは現在に至るまで、
上昇トレンドとなっています
指標分析
次にファンダメンタルの視点から花王を分析していきたいと思います
時価総額
2兆5,587億円
時価総額が2兆円は超超超大企業です
花王の歴史の深さを感じます
PER・PBR
PER 29倍
PBR 2.63倍
PERもPBRも割高な水準です
ですが、後述の安定的な株主還元姿勢があるため、
個人投資家をはじめ、海外の機関投資家からも人気の銘柄となっています
人気の銘柄はPERも高くなりやすい特徴があります
下図、過去のPER水準で見ても花王は一定のPER水準を保っていることがわかります
ROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)
ROE 8.9%
ROEは企業の自己資本(株主資本)に対する当期純利益の割合
つまり、投資家が出資した資本に対し、会社がどのくらいの利益を上げているかを表す財務指標です
ROEの数値が高いほど経営効率が良いと言えます
上場企業の平均が9%で
10%以上あれば優良企業と言われているので
花王のROEは平均的な値といえます
ROA(総資産利益率)
ROA 5.0%
ROAは会社が持っている総資産を利用して、
どの程度の利益を上げているかを示す指標です
つまり資産を有効活用できているか知ることができる指標です
日本企業の平均が約4%なので、この数値も平均的な数値です
自己資本比率
56.3%
一般的に30%以上あれば問題ないと言われているので
全く問題ない数値と言えます
信用倍率
5.57倍
信用買い残と信用売り残との比率を示している指標です
1倍を超えれば将来の売り圧力である信用買い残が多い状態です
つまりこの値が大きいほど、今後の株価が上がりにくくなります
花王の最近の信用倍率は
4/21 6.05倍
4/14 5.99倍
やや、将来の売り圧力のほうが高い状況ですので、株価的にはやや上値が重い印象があります
配当金
花王といえば配当金
34期連続増配は日本記録です
「花王といえば?」と聞いて、洗濯洗剤の「アタック」よりも先に
「連続増配記録保持社」が出てくると答える人は、間違いなく株をやっています
近年の配当の状況を見ると
企業ホームページにも安定的な配当の情報が載っていますが
配当性向が最近では70%を超えてきている状況です
配当性向とは1株あたりの利益に対して何%を配当として株主に還元しているかわかる指標です
目安としては30%くらいが無理のない配当金の捻出なので、
花王の配当性向は高い印象を受けます
将来的に連続増配記録が止まってしまわないことを祈りたいです
現在の株価で配当利回りは2.7%です
ニュース
花王は5月13日に「アタックゼロ」シリーズの新製品を発売します
私も以前にワンハンドプッシュタイプのシリーズを使用したことがありますが、
ワンプッシュで必要量が簡単に注入できて便利でした
いちいち蓋に必要量を計って入れて、、、みたいな煩わしい手間が省けます
新製品はさらに洗浄力が上がるようですので発売されたら試してみたいですね
業績
上記リンクは花王の2023年12月期の決算短信です
この決算では昨今の原材料価格の影響を受け、
コスト面で厳しい状態が続いているとの見解が出されました
原材料価格の高騰によって顧客の購買行動もメーカー品から廉価品へシフトしていることも売上の伸長に影響があったとしています
一方で、外出規制の緩和により外出の機会が増加し、
日焼け止めクリームなどの化粧品セグメントで好調であるとのことです
次回の決算が5月10日に控えていますが、その後の業績がどうなるのか注目していきたいところです
チャート分析
続いてチャートを見ていきたいと思います
上図は半年間のチャートです
青い線でトレンドラインを引いてみると、
3月に入ってから上昇傾向に入ったように見えます
これがどこまで続くのかと考えると
短期的には前回の高値である5,600円付近までは回復すると考えています
その後は5,600円が支持線となるのか、割り込んで抵抗線となるのかで、
その後の動きは変わってくるのではないかと予想しています
引き続き、花王の株価には注目していきたいですね
まとめ
花王の株価は
短期的に5,492円→5,600円まで上がる
と予想します
その理由をまとめると
一方で、売上高等の指標からみると、現在は原材料価格の高騰などの影響を受けて、厳しい環境であることも事実です
今後、花王を取り巻く外部環境が改善に向かうかどうかも考慮しつつ、
購入タイミングを見計らっていかなければいけないと感じました。
とはいえ、自己資本比率や、33期連続増配を予定している花王は保有していて
非常に安心できる銘柄です
個人的には永久保有して、今後も増配の恩恵を受けていくことも戦略の一つではないかと考えています
直近では5月10日の決算発表が注目されます
4、5月は多くの企業で決算が発表される決算シーズンです
花王だけではなく、保有銘柄や、これから買いたいと思っている銘柄の
決算スケジュールを確認して、臨みたいと思います
最後までお読みいただきありがとうございました
読んだ感想や分析してほしい銘柄などありましたらコメントいただけますと嬉しいです
以上です!
※本記事では2023年5月6日時点でのデータを元に分析していきます。
※投資は自己責任です。本ブログでは特定の銘柄の購入を勧める、
または株価を予言するものではありません。最終的な投資の判断はご自身で行ってください
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