NTTの株を政府が売却検討?今後の株価がどうなるのか分析します

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かぶカウ

こんにちは!かぶカウです

通信業大手の日本電信電話【NTT】(9432)が6月末日で株主分割され、今後上がると思って1,000株も買ったにも関わらず株価が下落を続けているので、なぜここまで下落しているのか、理由や今後の株価の動きがどうなるのか分析していきます。

まず最初に日本電信電話は通信事業国内大手の「NTT」という会社です。(以下、日本電信電話をNTTという。)

この記事では、このようなかたの疑問を解決します!

・株主分割後に株価を下げているのはなぜ?

・最近の業績ってどうなの??

・NTTの株を保有していて業績が気になる!

・これからNTTの株を購入しようと思っている

・今後の株価どうなるのだろう?

・銘柄分析の手法が知りたい!

なお、本記事では2023年8月4日時点でのデータを元に分析していきます。

※投資は自己責任です。本ブログでは特定の銘柄の購入を勧める、または株価を予言するものではありません。最終的な投資の判断はご自身で行ってください。

目次

前提

まずは私の保有状況です。

分割直後に1,000株を購入しました。

その結果現在の含み損益は下図のとおりです。

なぜこのようなことになってしまったのでしょうか?

このあと、今後のNTTの株価や現在下落している原因を分析していきます。

結論

いつものように今後の株価予想を結論から話します。

NTTの株価は中長期的に158円→180円まで上がると予想します。

その理由を解説していきます。

NTTってどんな会社?

国内最大手の通信事業者で、みなさんご存知docomoの運営会社です。

詳細は過去の記事で紹介していますので気になるかたはご覧ください。

最近の値動き

出典:Trading Viewより引用

最近の値動きは上図のチャートのとおりです。

7月1日に株式を25分割した直後、株価は170円だったのが160円を割るくらいの水準まで下落しています。

かぶカウ

どうして分割後に株価を下げているの?

では、いったいなぜ、分割後にここまで株価を下げているのでしょうか?

株価が下落している理由

可能性として考えられることは次の2つがあると考えます。

・過熱水準だった相場が一旦調整のため下落に転じている。

・政府がNTTを完全民営化するために保有しているNTT株売却を示唆するニュースが報じられた

過熱している相場に調整が入っている。

ここ最近の日本株は絶好調でした。そのため、ほとんど全ての銘柄の株価が上昇する日も珍しくありませんでした。この全体的な相場が一旦落ち着くため、短期的にやや株価が下落している可能性があります。

NTTの民営化のために政府が保有株を売却?

NTT株の保有比率で最も大きな割合を占めているのは財務大臣(政府)です。下図参照

出典:NTT HPより引用 https://group.ntt/jp/ir/shares/digest.html

実は政府が一定割合の株式を保有することが法律で定められているためなのですが、その法律を改正して防衛費の財源を確保しようというような動きがあり、政府の今後の会議で株式の売却について検討がなされるというニュースが7月29日に報じられました。

このニュースを受けて、NTTの今後の株価は政府の売却があるならば下落するのでは?と考えられた可能性があります。

かぶカウ

買った直後にこんな発表なんて酷すぎる、、、、

そう、まんまと私も分割後の6月29日にNTTの株を1,000株購入しているのです。

同じ思いをした同志のかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

ちなみに過去にも大きな下落をNTT株で経験し、その時のこともブログにまとめていますので、よろしければご覧ください。

しかし、ここまで株価が下落しても、私はNTT株を手放す気は一切ありません。

いわゆるガチホ(ガチでホールド)というやつです。

その理由について、下記の分析をご覧ください。

決算

https://group.ntt/jp/ir/library/results/2022/pdf/fy2022q4kessan0512.pdf

上のPDFは2023年5月12日に発表された通期の決算短信です。

内容をまとめると下記の内容です。

・2022年度の純利益は前期比+2.7%

・2022年度売上高前期比+8.1%

2022年度は安定的な経営成績だったと言えます。

加えて、2023年度の予想純利益は2022年度比で+3.5%ですので今後も安定した経営成績が望めそうです。

次回の決算は来週、8月9日を予定していますので、その後の進捗についてどのようになっているか、ここは注目したいところです。来週の決算の状況によっては株価に大きな動きがありそうですね。

ちなみに、過去に私はNTT株を取引したことがあり、結果(大負け)を当時のブログ記事に書いていますのでよろしければご覧ください。

指標分析

過去のNTTトレードに関しては煮湯を飲まされた私ですが、今回は短期売買せずにガチホを決め込もうと思った理由がNTTの財務体質にあります。

次にファンダメンタルズの視点からNTTを分析していきたいと思います。

前回分析した数値と比較しながら分析します。

前回:2023年5月24 日時点

今回:2023年8月4日時点

項目前回今回
時価総額15兆2,269億円14兆3,522億円
PER11.4倍10.8倍
PBR1.67倍1.58倍
ROE14.2%14.2%
ROA4.8%4.8%
自己資本比率33.8%33.8%
信用倍率4.94倍19.98倍

株式分割後に株価を下げているので、最近のPERやPBRの水準で言うと割安感が増してきた印象を受けます。

ライバル企業のKDDIのPERも12.9倍なので、そこから見てもやや割安な印象を受けます。

ROA(総資産利益率)やROE(自己資本利益率)は前回の値から変化はありませんが、いずれも高い水準にあると言えます。

ROEだけ、ROAだけが高いといったこともなく、バランスよく各種数値が高い傾向にあるのでファンダメンタルズ的には良い結果です。

自己資本比率は30%以上で問題ないとされている中、30%以上を推移しており安定しています。

ちなみにKDDIの自己資本比率は42.7%、ソフトバンクグループは20.6%なので、同業者比較しても平均的な値です。

信用倍率は以前計測した時よりも格段に数値が高くなっています。

信用取引の数が増えていることがわかります。値的には短期的に株価を上昇させることが難しい局面になっていきそうです。

配当金は1株あたり5円を予定していて、2016年から見ても順調に増配していることが伺えます。(下図)参照

出典:Trading Viewより引用

配当性向も34%でまだまだ増配の余地があります。

なんと今年で13期連続増配しています。今後の増配にもぜひ期待していきたいですね。

このような経営の盤石さは長期で安心して保有できる要因の一つです。

チャート分析

出典:Trading View より引用

続いてチャートを見ていきたいと思います。

下記の1ヶ月チャートで見ると、株式を分割した6月末以降、株価は下落しています。

テクニカル的にみて、短期的には株価は150円を割ってくるような展開もあるかもしれません。

それでも私がNTT株を保有し続ける理由

このようにチャート的には下落傾向にあるNTT株ですが、それでも私がガチホを貫こうと思っている理由は次の3つです。

・配当目当てで買ったため(キャピタルは二の次)。

・これまでの配当の実績から、今後も安定した配当を出してくれそうだから。

・業績が安定しているので、安心して長期で保有できる。

、、、と、またありそうな理由を述べましたが、実際は損切りが怖いということと、NTTなんだからいつかは上がってくるだろうというあまり良くない感情も持ち合わせています。

まとめ

NTTの株価は中長期的に158円→180円付近まで上がると予想します。

その理由をまとめると

・財務基盤は盤石で、長期的には株式としては上昇トレンドがくると思うから。

・配当は増配余力があり、高配当銘柄としては長期的に安心できる銘柄だと思うから。

短期的にはなかなか厳しい局面を今後は迎えそうですが長期的な目線で保有し続け、配当ももらっていきたいと思います。

まずは8月9日の決算に注目です。それによってはトレンドの変化も起こりうるかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

読んだ感想や分析してほしい銘柄などありましたらコメントいただけますと嬉しいです。

以上です!        

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