コジマ(7513)が株主優待の内容を変更したので解説します

当ページのリンクには広告が含まれています。
かぶカウ

お久しぶりです、かぶカウです。

本日は家電量販店でお馴染みの株式会社コジマ(7513)が株主優待制度の変更(拡充)を発表したのでその内容を紹介したいと思います。

本記事は以下のようなかたの疑問を解決します。

・株主優待制度がどう拡充されたか知りたい。

・財務内容はどうなっている?

・今後の株価はどうなる?

コジマといえば以前に本ブログでも紹介した銘柄です。以前の分析記事は下記をご覧ください。

なお、本記事では2023年7月24日時点でのデータを元に分析していきます。

※投資は自己責任です。本ブログでは特定の銘柄の購入を勧める、または株価を予言するものではありません。最終的な投資の判断はご自身で行ってください。

目次

株主優待の変更内容

まず株主優待の変更内容の詳細は下記のファイルをご覧ください。

出典:コジマHPより引用 https://www.kojima.net/corporation/ir/welcome.htm
出典:コジマHPより引用 https://www.kojima.net/corporation/ir/welcome.htm

変更内容を簡単にまとめると下記のポイントです。

・使用期限がこれまでの12 カ月から6ヶ月間に短縮

・権利確定日に2月末を追加

一見、使用期限が短くなり、改悪かと思いきや、権利確定日が追加されました。

現行の8月末に加えて、2月末にも保有株式数に応じて優待券をもらうことができます。

なお、2月の権利確定の優待には長期保有特典はありません。

筆者も長年コジマの株式を保有していますが、使用期限が半減されたとしても、6ヶ月間あれば十分使い切れる内容であると感じています。

そういう意味では、2月に新たに権利日が追加されたので拡充といえるでしょう。

ちなみに以前の記事でも紹介していますが、コジマの優待券は非常に使い勝手がよく、ビックカメラの株主優待券と併用してコジマやビックカメラの店舗で使うことができます。

ビックカメラの株主優待の最も有効な使い方に関する記事は下記の関連記事をご覧ください。

指標分析

それでは前回と比較しながらコジマの指標を分析していきたいと思います。

今回は指標を一気に見ていきたいと思います。

時価総額

471億円

株価

610円

PER

15.2倍(前回13.8倍)

PBR

0.7倍(前回0.69倍)

ROE

9.1%(前回9.2%)

ROA

5.3%(前回と同値)

自己資本比率

57.9%(前回57.4%)

配当利回り

2.3%

配当性向

18.7%

優待利回り(拡充後)

1年未満 3.27%

1~2年 4.91%

2年以上 6.55%

おおよそ全ての値で前回の分析から大きな変動はありません。

一方で、優待は今回の拡充があって、今の若干上がってきた株価で購入しても2年後には利回りが6%以上になるのは驚異的ですね。

とはいえ、利回りに踊らされて購入し、すぐ株価が下落し、優待の改悪、減配があっては元も子もありませんので買い時は慎重に見極めたいところです。

ファンダメンタルズの指標を全体的に見るとまずまずの数値が出ていることがわかります。

業界的に現在は業績が低迷しているため、なかなか株価が上がりにくい状態にあるということがわかります。

テクニカル分析

下図はここ1ヶ月間のコジマの株価の動きです。

出典:Trading Viewより引用

7月10日の決算発表あたりから株価を上げていますが、最近では少しずつ落ち着いてきているような動きに見えます。

今回の決算はあまり良くない内容でしたので、今回の決算でなぜ株価が上昇したのかは正直わかりませんが、悪材料が出尽くしたことにより、株価は今後上昇に転じると相場が推測した可能性があります。

株主優待の拡充を受けてPTS株価ではすでに約10%上昇しており、7月24日現在で666円の値段をつけています。

決算分析

先ほど少し触れた決算についても分析します。

先日7月10日に2023年8月期第3四半期決算が発表されたので内容を分析します。

内容をまとめると下記のとおりです。

・売上高−3.7%

・営業利益−50.1%

・純利益−51.4% ※各数値はいずれも前年同期比

とにかく良くない決算でした。

1株あたりの四半期純利益も前年同期比でほぼ半分になってしまいました。

この決算で果たして株主優待を拡充している場合なのかは疑問です。

決算短信によると今期の配当は14円で維持の見込みとのことでほっとしています。

売上高や営業利益が減少した要因は下記のとおりです。

・巣ごもり需要の反動で家電の売上げが減少

・水道光熱費の増加

・利益率が低い商品の販売比率が高かった

コジマではさまざまなキャンペーンやイベント、また住宅リフォーム事業に力を入れるなどの戦略のもと、経営成績の改善に注力していますが、なかなか業績は回復していないのが現状のようです。

今後の株価はどうなる?

コジマの株価は中期的に690円まで上がると予想します。

その理由は以下のとおりです。

・優待の拡充があり今後上昇トレンドに入りそうだから

・テクニカル(週足)で見ると、直近の高値が690円あたりにあるため

優待が拡充されたのはホルダーとして素直に嬉しいことではありますが、今からコジマの株を買うかというと、財務的には厳しい面もあると感じました。また、中期的には上がると予想しましたが、長期的にはやはり本業の財務内容や経営成績が非常に重要だと思うので、今後も安定的な利益の創出に注力してほしいと思うのが私の考えです。

コジマは今回の優待の拡充について下記のように理由を記載しています。

この度、2024 年 1⽉に開始される新 NISA 制度により個⼈の投資活動の促進等も想定されることから、当社株式へ の投資魅⼒をさらに⾼めるとともに、より多くの株主様に当社株式を中⻑期的に保有していただく ことを⽬指し、株主優待制度の内容を⼀部変更することといたしました。

コジマHPより引用 https://www.kojima.net/corporation/ir/pdf/release20230724.pdf

新NISAに向けてより多くの株主を獲得したいため、今回の拡充を発表したとすると、新NISAが実施され,ある程度落ち着いてきた頃に改悪する可能性もあるのかもしれません。今後もコジマの動向から目が離せませんね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

読んだ感想や分析してほしい銘柄などありましたらコメントいただけますと嬉しいです。

以上です!      

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次